【日本製麻(株)工場見学】
2013年6月28日~6月30日、日本ナポリタン学会として、かねてから訪れたかった北陸の場所にいくツアーに出ました。
初日は、日本製麻の工場見学をさせてもらいました。日本製麻は美味しい水が自慢の砺波市に工場があります。まわりには、カイニョと呼ばれる屋敷林に囲まれた家々が点在する散居村の中にあります。本当にすてきな田園風景で、近くでみると屋敷林に囲まれた家は本当にすばらしくりっぱなお屋敷です。
日本製麻はその名前のとおり、繊維の会社でしたが、兵庫県尼崎市で、日本で初めて機械生産によるパスタ製造を行ったパスタブランド「ボルカノ」を引き継ぎ生産している、日本最古のパスタメーカーなのです。日本最古のパスタメーカーなのです。日本一はそれだけではありません。2.2mmという、日本でいちばん太いスパゲティの麺を製造しているのもこちらのボルカノなのです。広い工場は、パスタの製造と、パスタソースやカレーなどのレトルトを製造している工場があります。大きな工場なのですが、パスタの製造はコンピューター管理で、ほぼ機械でおこなっていることもあり、従業員は約20人程度だそうです。スイス製のパスタマシンは本当に大きくて、びっくりです。
ここでは2mmのパスタをつくっていたのですが、長年使用している間にパスタを押し出す穴(ダイス)が少しずつ大きくなっていたらしく、マシンを新調したところ、お客さんから「パスタが細くなった」と苦情が。調べてみると、新しいマシンと古いマシンでは、穴に0.2mmの差がありました。そこでお客さんのニーズに答えるべく、いまでは2,2mmの特注のダイスでパスタをつくるようになったそうで、必然的に日本一太い麺になってしまったのです。この太い麺は特に名古屋で売れていて、あの有名なヨコイのあんかけスパゲティは、ボルカノの麺を使っていることでも有名です。日本ナポリタン学会の会長のお店で出している、ナポリタンもボルカノの麺を使っているんですよ。
工場でいただいた、ボリュームたっぷりのナポリタンとあんかけスパゲッティ
さて、工場見学させてもらったあと、なんと、工場で、ナポリタンとあんかけスパゲティを作ってもらいました。麺はもちもちとしておいしく、食べごたえがあり、とてもおいしいです。どうしてこんなにもちもちしているのかなあと思い、聞いてみると、スパゲッティとは一般的にデュラム小麦100%で作ったものを言いますが、この 2.2mmの麺は強力粉をブレンドしているので、もちもち感が強くなるのだそうです。
たくさんの種類のパスタとレトルトソースをつくっています。レトルトソースは300kgから製造可能だとか。
工場をじっくり見せてもらいました。
日本製麻さん、ありがとうございました!!
日本製麻株式会社
http://www.nihonseima.co.jp/